AIレポートの対象サイトが拡大しています
いまのSEOで最も注目すべき動きは、Google Search Consoleの生成AIレポートが、最初のテスト対象サイトを超えて公開され始めていることです。Search Engine Roundtableによると、インド、米国、スイスのSEO担当者がこのレポートを確認しています。さらにSearch Engine Landは、ジョン・ミューラーがGoogleによる段階的な展開とフィードバック収集を認めたと報じました。このレポートで見られるのは、表示回数、ページ、国、デバイス、日付です。ただし、クリック数はまだ含まれていません。つまり、AI Overviews、AI Mode、DiscoverのAI機能で自サイトがどこに表示されているかは分かりますが、それが実際の流入につながっているかまでは判断できません。
なぜ重要なのか
Googleは6月3日の公式発表で、このレポートは当初、一部のWebサイトに限定して提供すると案内していました。あわせて、AI機能での表示状況は、Search Console全体のパフォーマンスデータとは分けて確認できる仕様になっています。今回の拡大は、新しいランキング要因の追加ではありません。ですが、AI検索での見え方を測る新しい指標にはなります。中小規模の事業者にとっては、手探りだったAI検索にようやく補助灯が付いたようなものです。完璧ではなくても、勘に頼るよりはずっといい状況です。
一方で、Search Engine Journalが伝えた注意喚起も見逃せません。Googleは、AIシステム向けにページのMarkdown版を別で用意することを勧めていません。要するに、botのためだけに簡略化した別サイトを作るべきではない、ということです。今ある本来のページを、役に立つ内容に保ち、クロールしやすく、構造も分かりやすく整えることが先です。
SERPの動き
順位変動はおおむね落ち着いています。本日時点の部分的な変動スコアは4/10。直近の確定データでも、6月中旬の揺れからは落ち着き、通常ラインといえる4.8/10前後に戻っています。計測サービスによって多少の差はありますが、全体としては荒れているというより、静まりつつある流れです。
いまやること
- Search Consoleで新しいAIレポートが出ていないか確認する
- 表示回数は流入ではなく、可視性の指標として見る
- AI専用のミラーページのような小手先の施策は避ける
- すでにAIで表示されているページを優先して強化する