地域ごとのSERPがいまの主戦場です
Googleの検索結果は、地域による差が以前よりはっきり出るようになっています。とくにヨーロッパではその傾向が顕著です。Google Search Centralは9月8日、Search体験における地域差に関するドキュメントを追加しました。内容は、aggregator units、supplier units、carouselsといった国ごとに異なる表示要素を扱うものです。Search Engine Landはこれを、EUで進むGoogleのDMA対応と結び付けて報じています。ホテル、フライト、レストランのような領域では、比較系サービスの扱いが目立つようになっているという整理です。Search Engine Roundtableの9月11日のまとめでも、この話題は今週の検索ニュースの筆頭として扱われていました。
順位変動は落ち着き気味、でもレイアウトは落ち着いていません
見出しほど、順位の荒れは大きくありません。今日の一部観測では変動値は3.5/10。直近の通日データでも、9月10日に5.5/10まで上がったあと、再び落ち着いています。つまり、広範囲で順位が大きく崩れるような局面ではありません。
むしろ近いのは、風は弱いのに視界が悪い状態です。青いリンク自体はあまり動かなくても、その周りの検索結果ページの見え方が変わり続けています。
サイト運営者にとって問題になるのは、順位そのものより「どこまで見られるか」です。Search Engine Roundtableが取り上げたJohn Muellerの最近のコメントも、まさに今の状況に重なります。従来のposition 1-10だけを見る追跡は、以前より実態を捉えにくくなっています。AI Overviews、carousels、ローカルパック、地域別モジュールなどが、ユーザーが通常のオーガニック結果に到達する前の見え方を大きく左右するからです。
AI Searchのシグナルは積み上がり続けています
Search Engine Journalは、Google DeepMindによるAutoregressive Rankingの研究を取り上げました。これは、将来的に文書の取得や並び順の決め方を変える可能性がある、実験段階のAIランキングモデルです。現時点で慌てる必要はありませんが、方向性ははっきりしています。Googleは、有用で、違いが明確に伝わるコンテンツを評価しやすい仕組みに寄っていっています。SEJはあわせて、ローカル領域でのAI上の見え方には、掲載情報、レビュー、言及、フォーラム、そして広い意味でのブランドシグナルが影響しているとも指摘しています。
要点
- Search Consoleは確認しつつ、1日単位のノイズに振り回されないようにしましょう。
- トラフィックが安定しているなら、コンテンツの厚み、ローカルでの言及、レビュー、商品やサービスのわかりやすさの改善に時間を使うのが得策です。
- ヨーロッパで展開している場合は、地域ごとのGoogle機能によって、自社より上に誰が出るかが変わっていないか見直しておきましょう。