ランキングはひと休み
Google検索の変動は、いったん落ち着きつつあります。9月1日から4日にかけては5.1〜5.4/10の中程度の動きが続いていましたが、本日の暫定スコアは3.7/10です。まだ報告元の半分しか数字を出していないため、これを確定値として見るのは早いですが、少なくとも落ち着き始めたサインとは言えそうです。1社だけ強い変動を示している提供元もありますが、多くは静かです。検索全体を揺らす大きな変化というより、一部でばらつきが出ている状態に見えます。
本当の焦点はAI検索
より大きな話題は、AI主導の検索によるトラフィック圧力です。Search Engine Landは9月4日、USA TODAYがオーディエンス部門の体制を見直していると報じました。背景にあるのは、検索流入の弱まりと、プラットフォーム側がユーザーの行動を自社内で完結させる傾向です。
これは大手メディアだけの話ではありません。多くのサイト運営者が感じていることでもあります。表示回数は残っていても、クリックは以前より取りにくい。そんな状況です。
Search Engine Journalは、ここにもう少し細かい視点を加えています。ユーザーが単純にGoogleを離れてAIへ移ったわけではありません。Similarwebのデータでは、ChatGPTユーザーの95%がGoogleも使っていることが示されました。一方で、ChatGPT Searchを使える家庭では、従来型の検索回数が減っているという別の調査もあります。
つまり、ユーザーは今も検索しています。ただ、そのたどり方が以前より分散している、ということです。
GoogleはSearch Centralで、Search Generative AI performance reportsの展開を正式に案内しました。これにより、AI Overviews、AI Mode、Discover AIでの表示状況を、ページ、国、デバイス、日付ごとに確認できるようになります。ただし見えるのはあくまで露出です。失われたクリックをそのまま補えるレポートではありません。
SERPの機能も要確認
Search Engine Roundtableは、実務上気になる点を2つ取り上げています。ひとつは、記事が通常の検索結果には出ているのに、Google News tabでは見えなくなるケース。もうひとつは、Google Jobsで新しい求人が反映されなかったり、古い求人が残ったりするケースです。
Search Engine Landはあわせて、Gemini 3.8 FlashのAI Modeで引用表示に不具合があったことも報じています。こちらはすぐに修正されたようです。
何を見るべきか
順位だけを見て判断する前に、Search Consoleをページ、クエリ、検索での見え方の単位で確認してください。トラフィックが落ちているのに表示回数が大きく変わっていないなら、原因は順位下落ではないかもしれません。
Googleが答えや商品、求人、ニュースを検索結果ページ内で完結させ、クリックが外へ流れにくくなっている可能性があります。