AI Searchを取り巻く空模様は、さらに不透明です
いまSEOでいちばん大きい変化は、従来の順位変動ではなく、AI visibilityのわかりにくさです。Search Engine Roundtableによると、Google Search ConsoleのGenerative AI performance reportが見えるサイト運営者は増えています。ただしJohn Muellerは、まだすべてのドメインで表示されるわけではなく、一定量のデータも必要だと説明しています。ここで重要なのは、このレポートで確認できるのが表示回数、ページ、国、デバイス、日付までだということです。一方で、サイト運営者が最も知りたい検索クエリとクリック数は、依然として出てきません。Googleの6月の発表でも、このレポートの目的はAI Overviews、AI Mode、Discoverでの見え方を分けて示すことであり、トラフィック増減の理由まで説明するものではないとされています。
ローカルのAI検索結果はかなり不安定です
ローカル検索には、さらにやっかいな問題があります。Search Engine Roundtableは、Google AI Overviewsがローカルパックで実際の掲載店舗ではなく、中身の薄い自己宣伝的なまとめ記事を参照していた事例を取り上げました。ローカルビジネスにとって、これは見過ごせる話ではありません。Googleが自社情報を質の低い第三者ページ経由で要約すると、評判や印象まで他人のコンテンツに左右されてしまいます。
本当の勝負は計測です
Search Engine Landの最新ガイダンスも、まさに今の状況を表しています。従来のトラフィックレポートだけでは、もう足りません。AI Searchは、クリックが起きる前の需要形成に影響することが多いため、追うべきなのはorganic sessionだけではなく、AI visibility、指名検索、AI経由の流入、コンバージョンです。Search Engine Journalも、見逃せない補足をしています。新しいデータでは、publisher契約がなくても小規模サイトがChatGPTの検索インデックスに載る可能性があり、さらにページ冒頭のH1と最初の200文字が、スニペットの保存され方に影響する可能性があるようです。
まとめ
順位変動はこの2週間ほど落ち着いていましたが、現在の5/10 volatility scoreを見ると、また動きが戻りつつあります。慌てる必要はありません。まずはSearch Consoleを確認し、重要ページの見出しを整え、指名検索の動きを追い、ローカルプロフィールや第三者サイト上の言及が適切な内容になっているかを見直してください。